―― Vol.11 パンデリ ――

 埼玉県鳩ヶ谷市の閑静な住宅街に佇むパン&惣菜店『パンデリ』。「原材料にとことんこだわり、体に優しくて毎日食べたくなる美味しいパンとお惣菜」をモットーに、健康に気を遣う子育て世代や地域の方々を中心に着実にお店のファンを増やしている。昨年8月の開業以来、店長として同店を切り盛りしている若林氏にお話しを伺った。


■閑静な住宅街に現れる『パンデリ』のサイン。


手探りでお店のカタチを模索してきた1年間

「開業してからはとにかく必死に手探りでやってきました」

そう笑うのは『パンデリ』店長の若林氏。


■店長の若林氏

「実際にお店に来ていただいたお客様や、インスタグラムで関心を持ってくださったお客様とコミュニケーションをたくさん取って、"どんなお店にしたら喜んでいただけるのか"、常にそれを模索していました。もともと私たちの考えていたお店づくりというのが、"周りの人達とコミュニケーションを取りながらお店のカタチを作っていこう"、"その地域に合ったことを探していこう"、というスタンスだったんです。地域の方としっかりコミュニケーションが取れることを重要視していたので、立地については住宅街であることだけはこだわっていました」

「住宅街なら私と同世代――例えば子育て世代のお母さんとかですけど――も多いのでコミュニケーションも取りやすいし、私がイメージするヨーロッパの片田舎のような、気取らない、親しみやすい雰囲気のお店ができるんじゃないかと思ったんです」


■小さな店構えながら店頭には常時豊富なメニューが並ぶ。パン好きにはたまらない。自家製ドリンクメニューもテイクアウト可能。



■隣のショーケースには無添加プリンやフルーツサンド、スイーツなどが並ぶ。


「身体に良い物を」原材料に込めた想い。

 同店のWebサイトやインスタグラムを拝見すると、原材料へのこだわりの強さが伺える。小麦粉は国産にこだわり、卵は平飼い、塩分は控えめ、そして無添加など。どういった想いが込められているのだろうか。

「もともと私の両親が病気を患ったこともあって、私自身、自分の健康に若いときから気を遣っていました。両親の食事にしても塩分や添加物を控え目にして、少しでも身体に負担のかからない物を選ぶようにしていたんです。そんなときに、"自分の家の近くに健康に気を遣った、無添加で身体に良いものをテイクアウトできるお店があったら良いな"って常々思っていたんです。」

----ご自身の「あったら良いな」というお店を自分の手で始められた感じでしょうか。

「そうですね。フランス(パリ)に友人がいて、コロナ前はよく訪ねていたんですけど、ヨーロッパって無添加が基本のお店が多いんですよ。だから日本でもそういうお店がもっと増えて、"無添加"っていうのが敷居が高いイメージじゃなくて、"無添加で原材料にこだわっているけど親しみやすいお店"っていうのを目指していきたいと思っています」


■塩あんバター(北海道十勝あずき、北海道産バター、フランス産天然塩を使用)


■手作りいちごジャム(埼玉県越谷市産いちご、本和香糖、オーガニックレモン果汁を使用)


驚くほど豊富なメニュー。

 同店のインスタグラムを拝見すると豊富なメニューの数に驚く。パンも惣菜も日替わりで次から次へとバリエーション豊かなメニューが並び、おまけにクリスマスにはクリスマスメニュー、お正月にはおせち料理と季節メニューまで並ぶのだ。

普段使いできるお店にしたい、というのが根幹にあるんです。母の手料理じゃないですけど、自宅で食べるご飯って毎日違うじゃないですか。それがお外のお店であったら面白いよねっていうのがあるんですよ。毎日来てくださるようなお客様にもちょっとしたサプライズと言うか、来るたびにちょっと違ってて楽しいなっていうのを感じていただけたらと思います」

 しかし『パンデリ』は基本的には若林様とお母様のお2人でお店を切り盛りしており、これだけのメニューを手がけるのは大変な気がするのだが。

「大変は大変です(笑)。でも、私たちも自分たちでつくった季節料理が食べたいっていうのがあるんです。自分たちが食べたいものを、ちょっと大目に作って、それもお客様にも食べていただくっていう感じですね」

"食べる喜びをお客様と共有したい"。そんな優しい想いが、若林氏が豊富なメニューへチャレンジする原動力なのかもしれない。


■同店のインスタグラムより。日替わりで豊富なメニューがどんどん登場する。


講習会やWebセミナーも積極的に活用

さて、若林氏は『パンデリ』開業準備にあたり、当社の講習会やWebセミナーなどを積極的にご活用いただいている。

「見城シェフ(当社のベーカリーインストラクター)の講習はとても楽しかったです。アイディアもたくさんいただきました。講習会後も色々と小まめに連絡を取っていて、"どうしてこのパンはこうなっちゃうんだろう?"なんてことが起きたときは写真をメールして相談すると、すぐに"それは○○○が原因です"って返信くださったりとか、たまに見城シェフから"最近どうですか?"なんて連絡をもらったりとか、色々気にかけていただいています」

Webセミナーも面白いです。内容がどんどん変わって進化していくのが見ていて楽しい。対面と比べても分かりやすさは変わらないですし、疑問に思ったことやわからなかったことを質問するとすぐにメールで回答してもらえるので助かっています」

 
■当社インストラクター見城による調理指導の様子。とても楽しんでいただけたとのこと。



幅広いメニュー構成を考慮して導入したスチコン。火力に満足のガステーブル。

 さて、同店はベーカリー店でもありながら専用のベーカリーオーブンではなくスチコンを導入いただいている。言うまでも無く、同店の豊富なメニューに対応するためだ。

「うちではパンだけではなくお惣菜もあるので幅広い調理ができるスチコンを導入しました。スチコンではパンなどの焼き物調理に、揚げ物調理、それにプリンなどのデザートも作っています。パンもお惣菜も調理できて、揚げ物もすごく良いです。スチコンで揚げ焼き風に調理するとヘルシーに仕上るのでとても人気があるんですよ」


■導入いただいたデラックスシリーズの5段タイプ。同店の豊富なメニューを裏で支える。

「鍋のあおり作業が必要な炒め調理はガステーブルを使っています。火力も強くて素早く調理できるのが魅力です。煮込み調理もガステーブルを使っているのですが、こちらはいずれスチコンでもチャレンジしてみたいと思っています」


■ガステーブルはスチコンと並べてレイアウト。この2台であの豊富なメニューを手がけている。


『パンデリ』の魅力

 さて、この日は店頭に椅子を並べてのインタビューだった。当然営業時間中なのでインタビュー中にも何組かのお客様が来店される。

「こんにちは」
「あ、いらっしゃーい。どうぞどうぞ」

 若林氏はその都度インタビューを中座すると、お客様と気さくに言葉を交わし、お客様も「うちの子がこないだ食べたパンがまた食べたいって」とまるで旧知の仲のように談笑しあう。連れられてきたお子様もはにかみながら挨拶をし、中には愛犬の散歩中に立ち寄られて近況話をする常連さんも。そしてどのお客様とも若林氏は笑顔で言葉を交わし、お客様も笑顔で購入した品物を手に帰っていく。

「この地域の方たちが本当に皆さん優しくて。まるで親戚みたいに仲良くしてくださいます」

 インタビュー冒頭で若林氏がおっしゃった「気取らない、気さくなお店」「地域の方に喜ばれるお店」という言葉が蘇る。『パンデリ』の魅力は美味しいパンとデリはもちろん、気さくで気取らない、若林氏の温かいコミュニケーションもあるのだろう。

―― SHOP INFO ――

パンデリ

〒334-0013
埼玉県川口市南鳩ヶ谷6丁目10−4
Tel. 048-452-4088
営業時間 水・木・金 11:00~18:00
     土・日   08:00~15:00
定休日  月・火曜日
※営業時間や定休日は変動する場合がありますので。公式サイトやInstagramでご確認ください。

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